- 自ずから
- おのずから【自ずから・自ら】〔「己(オノ)つ(助詞)柄(カラ)」で, 他から力を加えることなく, それ自身の力で, が原義〕(1)自然に。 ひとりでに。
「弁解しなくとも~分かってもらえる時が来るだろう」「読書百遍義~見(アラワ)る」
(2)(自然の赴く所として)数あるうちにはまれに。 長い間にはたまに。「されども~正直の人などかなからん/徒然 85」
(3)いつの間にか。 知らず知らずのうちに。「~数年を経ぬ/今昔 6」
(4)たまたま。 偶然に。「~はしつかた, 局などにゐたらむ時もいへかし/枕草子 8」
(5)(仮定・推測の語とともに用いて)万一。 ひょっとしたら。「~後まで忘れぬ御事ならば, 召されてまたは参るとも, 今日はいとまたまはらん/平家 1」
(6)きっと。 たぶん。「乗るべき車なくてえ参らずは, ~聞こし召しつけて賜はせもしてむ/枕草子278」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.